M3117●江戸明治和本●幼童便蒙（前集）鈴木百淵 稀書 心学書

●江戸明治和本●幼童便蒙（前集）【判型】半紙本3巻1冊。縦224粍。【作者】鈴木百淵（百渕・文中堂・美矩（ヨシノリ））作・序・跋。【年代等】安永5年1月刊。［江戸］万屋太郎兵衛（玉栄堂）板。【備考】分類「心学・教訓」。武州幸手上高野村の石門心学者・手習師匠である作者が著した童蒙向け教訓書。前集3巻・後集3巻（未発見）から成り、改題本に『心学便蒙抄』がある。前集は、上巻に「手習教訓」「正直評」「人鏡」「正乏辨」「読書」「四慣」「者」「愚老勧」「貧福評」「長短」「怨敵」「報」「閑居」「中違」「鵙願」、中巻に「童子教訓（孝行、五常五倫、因果応報、人を使う者の心得、奉公人心得、金銀財物よりも人身こそ宝、庶民の兵法の戒め、断ち物の心得、大酒の戒め、若き過ちの改悔、無念無想、油断大敵、天地神作・天命・天理、仁徳、上下和睦、子育て、財物は罪人作り、晩学は恥ならず、遊芸の戒めと余力学問、私欲）」、下巻に法者・神儒仏三道・四民心得、善悪の性と下愚性の戒め、心の浄土と地獄、神仏・菩薩・聖賢性と凡夫情、天地の性と天理・人欲、天地自然の道理、将棊・かるた・太鼓・博奕諸勝負の戒め、真の友情、大事と小事などを説く。下巻末尾では絵草紙・浮世絵・役者絵・絵本の弊害に触れ、特に、巷間に流布する『道外百人一首』を「御製を汚し、天道の正理を害す」る書と批判する。また、下巻の最後に以上を総括する教訓として、身を修むる道、身を損なう道、読書・飲酒の心得などを掲げる。★原装・題簽破損・状態概ね良好。稀書（全国に所蔵2カ所（国文学研究資料館DB））。◎この商品はメルカリ「和本倶楽部」と個人HP「往来物倶楽部」のみで販売しているものです。それ以外のショップは全て詐欺です。ご注意ください。

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