古墳時代後期(6 世紀)に生産された須恵器の器

花器としてご利用されると大変雰囲気が出ると思います。古墳時代後期(6 世紀)に生産された須恵器の器です。扁平な皿状のふたつきふた つき みを「坏 蓋 」、お椀として用いたものを「坏 身 」とも呼んでいます。一見するつきうつわ つき器 を二つ合わせたものを「坏 」と呼んでいます。また、蓋 として用いたものつきふた と蓋と身の区別がないように見えますが、坏身の 口 縁 には、坏 蓋 を受け止めるための「かえり」がつくられています。坏は、現在のお茶碗と同じような用途で用いられていましたが、お米以外にも魚や貝、汁物なども容れられていたようです。ろくろ須恵器は日本列島ではじめて、轆轤 を用いて作られた土器です。坏の表面に見られる横方向の凹みは、製作者の指が当たっていた箇所です。また、坏蓋の らせんじょう天井部と坏身の底部には、砂粒が 螺旋状 に動いた痕が残っています。これは、 坏製作時の仕上げ作業の段階で、坏を轆轤の上で回転させながら、ヘラ状の工 具で表面を削った痕跡となります。このように須恵器の表面には、製作者の手 の動きが、痕跡となって残っています。フチにホツが複数ございます。サイズ　直径 15cm　高さ 4.5cm✳︎✳︎✳︎ 須恵器 ✳︎✳︎✳︎古墳時代の後半から日本でつくられた陶質の土器。祝部土器（いわいべどき）とも呼ばれた。青黒色，硬質で，弥生土器や土師器とはその系統を異にする。『日本書紀』には新羅からの渡来人によってつくられたのが始まりとあり，朝鮮でその祖形がみつかっている。須恵器を焼いた窯は長さ約 6～7mの窖窯で，今日「すえ」の地名のあるところには，須恵器の窯跡が発見されることが多い（→陶邑古窯址群）。器形には壺，かめ，椀，杯，高坏，器台などがある。特別なものとしては，大きな高坏に小さな高坏を取り付けたものや，人物像を取り付けたもの，鳥形や家形のものなどがある。食器，祭器として使用された。骨董アンティークヴィンテージレトロインテリア花道花器

商品の情報

カテゴリー	その他 > アンティーク/コレクション > 工芸品
商品の状態	やや傷や汚れあり